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素行・身上・所在調査相談事例 -  ケース 3
素行調査 まだ寒さが厳しい2月の末、朝一番に処理しなければならない案件がありPCに向かってボードを叩いていた時、一通のご相談メールが届きました。

内容は「最近息子の様子がおかしいのです。なにか隠し事をしているようで夜頻繁に家を抜け出したりお金を黙って持ち出したりしているのです。息子がどこで何をしているのか交遊関係等調べて欲しいのですがそのような調査は受けていただけるのでしょうか?」というものでした。

私が「勿論可能ですよ。」と返信すると「相談だけでもいいんでしょうか?相談料はいくらですか?」とのメールが再度あり「ご安心下さい、ご相談だけでもお受けしております。ご相談料はいただきません。」と打つと少し時間があき「そちらに伺ってもいいでしょうか?」とのメールが流れてきたのでした。

その後何度かメールのやりとりをし、その後ご依頼者のDさんが当社事務所に来社されたのは当日のPM6:30頃のことでした。
詳しいお話を伺うと息子さんのM君(小学校4年生)はおとなしく引っ込み思案で自分の思っていることをうまく相手に伝えるのが苦手なタイプということでした。そんなM君が数週間前あたりから1〜2日おきに家を抜け出すようになりそのうちにこんどは小額ながらお金をだまって持ち出すようになったとのことでした。

本人に聞いても黙りこんでしまうばかりで埒が明かず一度後をつけたところ本人に気づかれて逃げられてしまい、それ以降ほとんど自分の部屋に閉じこもり口を利かなくなってしまったとのことなのです。

その後学校にも相談してみたが「学校ではそのような素振りもないし特にかわったところは見受けられませんよ。」との返答でそれ以上は家庭の方で見てくださいといわれ困り果て当社に依頼されてきたのです。

Dさんはご自分の家庭のことに触れ「いま自分は38歳で妻と一人息子のMの3人で2年前に建てた東京近郊の閑静な住宅街の一角にある家に住んでおり、酒やギャンブルなどには一切手を出さず家庭のために休みを惜しんで仕事をしてきました。

その努力の甲斐があり私の年令で一流企業の課長になり、いままでは何の不平もない順風満帆な人生で夫婦の不仲やましてや子供の非行など自分の家庭には無縁だと思っていました。

ところが息子のMがこのようなことになってしまい今はどうすればよいのか、また今後Mとどう接していけばよいのかまったく判りません。」と憔悴しきった顔で語られたのでした。
我々はM君が間違った道に入り込み取り返しのつかないような事態になっていないことを願い依頼を受諾、まずDさん了承のもとご依頼内容の確認を行い事実と確認、今回は児童が対象の為調査するにあたりM君が心に傷を負うことのないよう極めて繊細な調査方法を選択、調査を開始することになりました。 

周辺への聞き込み等は後日噂などでM君の耳に入る可能性があると判断し、まずはM君の行動を把握することにして2名1チーム×3チーム制のローテーションを組み調査をスタートさせたのでした。
調査初日M君は学校の行き帰り以外に外出もなく不審な動きがなかったのですが次の日の夜、時間で言うと午前1:30頃1階左手にあるM君の部屋の明かりが点き窓から出てくるM君の姿が確認されました。

M君は手に紙袋のようなものを握り締めており、そして前述の経験からか後ろを何度も振り返りあたりをしきりと見回して警戒しているようで、人気のない暗い夜道を足早に歩いていきました。

我々はM君に気づかれぬようその後を追いました。M君は静まりかえった住宅街を抜けさらに歩き続けること約20分、すると前方に小さな森のようなものが現れM君はその森に続く道を進み中に入っていったのです。

我々も後に続き鬱蒼とした森の中を見失わないぎりぎりの距離を保ちながらさらに歩くこと数分、森の中心部あたりと思われるところまで来たとき急に立ち止まり再度あたりを見回したと思った瞬間、M君は突如その場にしゃがみこみ忽然と消えてしまったのです。

驚いた我々は足音を殺しながらM君が消えたあたりまでゆっくりと歩を進めていきました。しかしそこにはM君の姿はなく我々は狐につままれたような気持ちで辺りを探し回りました。

その時微かに前方の草むらのあたりから子供の囁くような声が聞こえてきたのです。我々はその声が聞こえてきたあたりまで行き草むらを掻き分けてみるとなんとそこにはダンボールのようなもので作られた蓋で塞がれた小さな洞窟のようなものが現れたのです。

中から懐中電灯のような微かな明かりが漏れ出しておりそして聞き取りづらいほどの小さな声が聞こえてきたのでした。我々は時間帯や人気がない場所柄や今後の事も考慮し事件に巻き込まれる危険性があると判断し本部と連絡をとり了承を得、そして中に入る決断をしたのです。

そこで我々が見たのは弱々しく蹲ったまま動かない生後3〜4ヶ月程のかわいい子犬とその子犬にえさと水をあげているM君でした。M君は驚いた様子でこちらを見、そして聞き取れないくらいの弱く震えた声で「ごめんなさい。」と一言呟いたのでした。
事の詳細はM君が下校途中、目の前で子犬が車にはねられ足を骨折したのかその場を動かず小さな声で鳴いているばかりいる様子を見てかわいそうに思いここまで連れてきて看病しえさと水をあげていたようなのです。

我々は「どうしておうちに連れていかなかったの?おうちで看病してあげた方がいいと思うけど・・・・」と問いかけるとM君は「だめだよ、おかあさん買ったばかりのおうちで動物とか飼うのやだって言ってたしそれにもし言ったとしても最後はじゃおとうさんが良いといえばっていうしおとうさんは仕事が忙しくてなにか話そうとしてもおとうさん忙しいからまた今度なって言うし・・・・・だから前に友達と遊んでいたとき見つけたここに連れてきたんだ。」

我々が「ごはんとかはいつもおうちからもってきてたの?」と聞くと「最初はそうだけど・・・・」M君は口ごもり俯いたままやがて小さな体を震わせ涙声で再度「ごめんなさい。」と言い嗚咽しはじめたのです。
我々はM君を連れDさん宅に向かいました。事前に本部よりDさんにも連絡が入ってい
た為Dさんご夫婦は玄関の前に立ちM君の帰りを待っており、M君はDさんの顔を見る
なり嗚咽が慟哭へと変わり大きな声で何度も「ごめんなさい、ごめんなさい。」と大きな声
で叫んでいたのでした。
今回は非常に稀なケースをご紹介いたしました。本来であれば相手に気づかれることなく調査し、ご依頼者に報告するのが普通ですがこの様な形になるとは我々も予想しえない事態でした。

ただこの案件で我々が学んだことは夜外出・金銭持ち出しイコール非行では?とある程度定義づけしてしまっていた考え方を改めなければならないというものでした。M君が事件に巻き込まれる事なく早期に解決できたという安堵感と共にこれからの調査のあり方を再度精査し見つめ直す機会となった事案でした。

最後にこの調査が終了した3日後Dさんより手紙を頂きました。内容を抜粋すると「このたびは色々とお世話になり本当にありがとうございました。仕事をするのが家庭のためと思い私はMや妻のことをかえりみずつらい思いをさせていた、そんな自分が情けなくまた恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

あの後私たち夫婦はMと話し合い子犬を飼うことにしました。そして休みの日は出来るだけ3人で出かけようという話もしました。今回は自分を見つめ直す本当にいいきっかけとなった出来事でした。いずれまた機会がありましたら改めて御礼に伺います。では失礼いたします。」

それからさらに1週間後M君から子犬を抱いて家族3人笑顔で写っている写真が送られ
てきました。

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